日本という国
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103 八月(葉月) ・花火 夕涼みをしながら家族で楽しむ「線香花火」や、夜空を彩る大掛かりな「打ち上げ花火」や「仕掛け花火」は「夏」の風物詩だ。 「暗く暑く 大群衆と 花火待つ」(西さい東とう 三さん鬼き) 「なかなかに 暮れぬ人出や 花火待つ」(高野 素十) 「一瞬の 命はげしき 大花火」(上うえ野の 章あき子こ) ・ねぶた祭 8月2日から7日まで、青森県青森市で行われる勇壮な祭。 和紙や竹、木などで作った巨大な人形、鬼、獣などを積んだ車や屋台、約30台が繰り出す。夜は、内部の照明で、人形などが色鮮やかに光り輝く。 多くの人が笛や太鼓に合わせて「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声とともに街を練り歩く。睡魔を払う行事が始まり。「ねぶた」の名前は、「眠い」という言葉が訛った方言「ねぶたい」からきている。 同じ青あお森もり県けんの弘ひろ前さき市しで8月1日から行われるのは「ねぷた祭」と呼ばれる。 ・竿燈かんとう(灯)まつり たくさんの「提ちょう灯ちん」を結むすんだ竹の竿さおを、高く掲げて練り歩くことで知られる秋田市の祭。8月3日から6日まで行われる。 最も大きい「竿燈」は、長さ12㍍の竹の竿に、横に9本の竹の棒を結び付けて、それに46個の提灯をぶら下げたもの。笛や太鼓の囃子に合わせて、「竿燈」を、手を使わず、腰や肩、額に立てて提灯の灯を消さないように練り歩く。 200本近い「竿燈」が光を発しながら波打つように揺れ動く様子すは、「光の稲穂」のようで、夜空に美しい。

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