日本という国
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107 ・案山子かかし 稲などの農作物を荒らす雀すずめなどの鳥を追い払うために、竹や藁わらや布ぬので作った一本足の人形。麦わら帽子をかぶせたりする。 秋になると、稲穂が実り、雀が飛とび交かう田畑に、ユーモラスな案山子が立ち 並ぶ。 昔、魚や鳥、獣の肉を焼いて、その悪臭を嗅かがせたことから、「嗅がし」が「案山子」の語源。 近年は猪いのしし、猿さるによる農作物の被害が増え、「案山子」が役に立たない所では、田畑を金網で囲ったり、驚かすために花火を打ち上げたりする。 ・灯とう火か親しむ 秋の夜長に、「灯りの下」で家族が団欒だんらんしたり、読書でゆったりした気持ちを楽しむことを「灯火親しむ」という。 ・秋の七草 「秋」の草花の代表として、「萩はぎ、撫なでし子こ、女郎花おみなえし、藤ふじ袴ばかま、桔き梗きょう、芒すすき、葛くず」の七種類をいう。 ・虫 秋の虫の声は、古くから人々に愛され、親しまれてきた。 鈴虫は「リーン、リーン」、コオロギは「コロコロ、リ、リ、リ、リ」、 松虫は「チンチロリン」、キリギリスは「ギィーッ、チョン」、 クツワ虫は「ガチャ、ガチャ」と鳴く。 「行ぎょう水ずいの 捨てどころなし 虫の声」(上島 鬼貫) ・稲刈り 稲穂は黄こ金がね色いろに実り、早い地方では8月から稲刈りが始まる。 近年は、稲刈りから脱穀、籾もみ摺すり、精米までの作業は機械化されている。 ・新米しんまい その年に初めて収穫した米をいう。 九州など暖かい地方では8月には新米が出回る。 早い地方の新米は早場米、前の年の米は古米という。 「新米の くびれも深き 俵かな」(浅あさ井い 啼てい魚ぎょ)

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