日本という国
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112四節=冬 「冬」の語源は、「冷える」という意味の「冷ゆ」。 暦の上では、立冬(11月7、8日頃)から立春(2月3、4日頃)の前日まで。 一般には12、1、2月の3カ月。 長い日本列島の太平洋側は乾燥した晴天の日が多く、日本海側は大陸からの北西の季節風が吹いて寒い日が多く、雪が降る。 北海道や東北、信越、北陸地方の人たちは雪との長い闘いが続く。 南の沖縄県では雪はほとんど降らない。 大おお晦日みそかの夜が明けると、元日(1月1日)だ。 「一年の計は元旦にあり」という。人々はこの日を特別に大切にする。 2月は寒さが最も厳しい。 旧暦の別名は、12月が「師走しわす」、1月が「睦む月つき」、2月が「如月きさらぎ」。 一年の始まりである1月は、家族が揃って楽しく過ごし、友人、知人がお互いに新年を祝う。「仲良くする・親しみ合う」という意味の「睦むつむ」ことから、1月を「睦月」という。 十二月(師走) ・木枯こがらし-凩こがらし 「冬」に吹く冷たい風をいう。「木を吹き枯らす」という意味。 最初に吹くのを「木枯らし1号」という。 「凩」は、峠とうげ、働くなどと同じで、日本で作った国こく字じ。 「凩や 海に夕日を 吹き落す」(夏なつ目め 漱そう石せき) 「木がらしや 目刺にのこる 海の色」(芥あくた川がわ 龍りゅう之の介すけ) ・お歳せい暮ぼ 日頃、お世話になった人に感謝の印として品物を贈る。 11月中旬から12月上旬、デパート、スーパー、商店街には「お歳暮コーナー」が設けられ、買い物客で賑わう。 「師へ父へ 歳暮まゐらす 山の薯いも」(松本 たかし) ・炬こ燵たつ(こたつ) もともとは、畳や床に炉を作った暖房設備。炭、練炭、赤外線暖房器を炉の中に入れ、「やぐら」を置いて布団を被せたもの。四方から足を入れて、温まる。 冬に、炬燵こたつを囲んで楽しく過ごす家族の団欒風景が見られる。 電気ヒーター付きの炬燵もあるが、「エアコン暖房」の普及で、炬燵そのものが少なくなった。 「炬燵出て 古郷こひし 星月夜」(池西いけにし 言ごん水すい)

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