日本という国
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115ねがぁ(泣く子はいないか)」と大声を上げながら家を回る。 子供たちは、「なまはげ」の恐ろしい姿に脅えながら、親にすがって泣きじゃくる。親が「なまはげ」に謝り、酒や餅を渡して、家族の無病息災をお願いする。 ・大おお晦日みそか 一年の最後の日。「おおつごもり」ともいう。 12月31日に、これからも「細く長く」生きることを願って、「年越し蕎麦そば」を食べる風習がある。 「掃かれざる 道も暮れけり 大晦日」(今いま村むら 俊しゅん三ぞう) ・除じょ夜やの鐘かね 12月31日の夜から、寺で108回突く鐘のこと。 人間には「心身を悩ます迷いや怒りや欲望」という煩悩ぼんのうが108あると言われている。この煩悩を消滅させて、新しい年を清らかな気持ちで迎えようというのが除夜の鐘だ。 鐘が終わるまで40~50分かかる。 人々は、その間。一年間をしみじみ思い返す一時だ。新しい年(1月1日)の午前0時に突き終るのが本来だが、近年は、午前0時を挟んで突く寺が多い。 一月(睦月むつき) ・新年 新しい年。なかでも新しい年の初めの時期をいう。 「新年の 山見てあれど 雪ばかり」(室むろ生う 犀さい星せい) 「三面鏡 ひらきて素顔 年迎ふ」(橋はし本もと 美み代よ子こ) ・元がん日じつ-元旦-初はつ詣もうで 新しい年の初めの日の1月1日が元日・元旦。「国民の祝日」。 神社や寺院で、一年の健康と幸福をお願いするのが「初はつ詣もうで」。正月三が日(1日~3日)にお参りする。 「元日」の「初日の出」を拝おがむために山や海岸へ行く人も多い。 「元日や 此この心こころにて 世に居たし」(高桑 蘭更) 「日本が ここに集る 初詣」(山やま口ぐち 誓せい子し) 「初詣 善ぜん男なん善ぜん女にょの 代に似たり」(香西こうざい 照てる雄お)

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