日本という国
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141外国出身の力士が急増して、大相撲の国際化が進んだ。 曙と同じハワイ出身の武蔵むさし丸まるが第67代横綱になった後、第68代・朝あさ青しょう龍りゅう、第69代・白鵬、第70代・日馬はるま富士ふじ、第71代・鶴竜のいずれもモンゴル出身者が横綱になった。 2016年7月時点で、力士の総数は660人(番付別の内訳=幕内・42人、十両・28人、幕下・120人、三段目・200人、序二段・208人、序の口・62人)。 このうち外国人力士は12カ国の38人。モンゴル出身が24人で圧倒的に多く、次いで、ジョージア、中国、ロシアが各2人ふたり、ブルガリア、ブラジル、エジプト、韓国、米国、ハンガリー、カナダ、フィリピンの各1人ひとり。 42人いる幕内力士では、13人が外国人で、横綱・白鵬を始め8人がモンゴル出身。ほかにブルガリア、ブラジル、ジョージア、エジプト、中国の各1人。 なお、横綱・貴たか乃花はなが2003年(平成15年)1月場所中に引いん退たいして以来、「日本人横綱」は不在となっている。 【取り組み】 ◎「土俵」に上がって「塩しおを撒まく」 東西に分かれた2人の力士は、「呼び出し」に「しこ名(名前)」を呼ばれてから、「土俵」に上がる。 取り組みの前に四し股こを踏む。左右の足を交互に高く上げ下げする準備運動だ。 「取り組み」が始まるまでに3~4回、「土俵」の隅にある「ざる」に入った塩を「土俵」に撒く。塩を口に含んだり、高く撒いたりする。塩を撒くのは、「土俵」の上の邪気を払う、などのため。 ◎「仕し切きり」と「立ち合い」 2人の力士は、行ぎょう司じの指図に従って、試合の準備として土俵の上で向かい合って相対し、両手を「土俵」につける。これを「仕切り」という。 「土俵」の中心から35㌢、つまり70㌢の間隔かんかくの所に、幅10㌢、長さ80㌢の白い「仕切り」線がある。 行司は団扇うちわのような「軍ぐん配ばい」で、力士を立ち合わせ、取り組みの後、勝った力士の「しこ名」を呼ぶ。 ◎ 勝敗の「決まり手」 勝負が決まる技わざを「決まり手」という。 以前は四し十じゅう八はっ手てだったが、技が複雑になり、現在は八十二手。 自分の体を相手に密着させて前進して相手を土俵の外に出す「寄り切り」が最も多い。このほか、押し出し、下した手て投なげ、上うわ手て投げ、寄り倒し、突き出し、はたき込み、ほかに、土俵際で逆転する「うっちゃり」など。

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