日本という国
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153[五種類の敬語](「敬語の指針」の主な内容は次の通り)。 (1)尊敬語 相手側または第三者の行為・ものごと・状態などについて、その人物を立てて述べるもの。 (人を立てる=人を自分より上位に置いて尊重すること)。 △「行為等(動詞、及び動作性の名詞)」 ・いらっしゃる(←行く、来る、いる) ・召し上がる(←食べる、飲む) ・下さる(←くれる) ・お使いになる。御利用になる。読まれる。始められる。 △「ものごと等(名詞)」 ・お名前。御住所。(立てるべき人物からの)お手紙。 △「状態等(形容詞など)」 ・お忙しい。御ご立りっ派ぱ。 (2)謙譲語Ⅰ 自分側から相手側または第三者に向かう行為・ものごとなどについて、その向かう先の人物ぶつを立てて述べるもの。 ・伺う(←訪ねる、尋ねる、聞く) ・申し上げる(←言う) ・いただく(←もらう) ・拝見する(←見る) ・拝はい借しゃくする(←借りる) ・お目に掛かる(←会う) ・お届けする。御案内する。(立てるべき人物への)お手紙。御説明。 (3)謙譲語Ⅱ(丁てい重ちょう語ご) 自分側の行為・ものごとなどを、話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。 ・参る(←行く、来る) ・申す(←言う) ・存じる(←知る、思う) ・拙せっ著ちょ。拙宅せったく。小社。 ※ 「自分の行為や行動の《向かう先》に対する敬語」と、「コミュニケーションにおける《相手》に対する敬語」とでは、性質が違うため、前者を「謙譲語Ⅰ」、後者を「謙譲語Ⅱ」と区分けした。 (4)丁寧語 話や文章の相手に対して丁寧に述べるもの。 ・です。ます。 (5)美化語 ものごとを、美化して述べるもの。 ・お酒さけ。お料りょう理り。

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