日本という国
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206「和食」に九章しょうきゅう日本人の食生活はバラエティーに富み、多種多彩になってきた。 街には中国、韓国、タイ、イタリア、フランスなど世界の料理店が軒のきを並べ、各国のエスニック(民族)料理を味わうことができる。家庭でも種類豊富な食材が手に入る。 その中で、日本人の健康を支えてきたのが、伝統的な「日本料理」、つまり「和食」だ。 日本人の伝統的な食文化である「和食(WASHOKU)」は、「『自然を尊重する』という精神を表現している社会的習慣」として、2013年12月、ユネスコの「世界無形遺産」に登録された。 「和食」は、①新鮮な食材を使う、②栄養のバランスがよい、③季節感あふれる食材の美しさを生かす、④正月などの年ねん中ちゅう行ぎょう事じと関かかわっている、などが特色だ。 平安時代から1000年以上続いている伝統的な「和食」は、「一いち汁じゅう三さん菜さい」を基本とした食事スタイルだ。 「ご飯」と、「汁」、「なます(膾なます=大根、人参などの和あええ物もの)」・「焼き物(魚)」・「煮物(野菜と鶏肉など)」の組み合わせだ。 さらに、「和食」の基本は「だし(出汁だ し)」。 いずれも乾燥した「かつお節」と「昆布」、「煮に干ぼし」、「干しいたけ」などを、短時間煮て「だし(出汁)」を作り、それを使って、「煮物」や「汁」に「うまみ」と「香り」を付ける。 欧米などでは「日本料理」ブームが起きている。 カロリーの高い洋食に比べて、魚介類や野菜などを使った薄味うすあじの「日本料理」が健康食として人気を呼んでいる。 海外の都市には、「すし(SUSHI)」の店など、約9万店の「日本料理」店がある。(2015年時点。農林水産省調べ)。

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