日本という国
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210 てんぷら「天ぷら(天婦羅)」二節= 「天ぷら」は、魚介類や野菜が主役。それらを適当な大きさに切って、小こ麦むぎ粉こと生なま卵たまごを水で混ぜた「衣ころも」をつけて、油で揚げたもの。 「衣」をつけないで、魚介類や野菜だけを揚げたのは「空から揚あげ」。 衣に「パン粉」を使うのは「フライ」。 「天ぷら」の食べ方は、かつお節ぶしや昆布こんぶなどを煮出した汁に醤油、砂糖などを混ぜて沸騰させた「天つゆ」に大根おろしを入れて食べるのが一般的。 塩やマヨネーズで「天ぷら」を食べることもある。 揚げたての「天ぷら」を熱いうちに「サクサク、パリパリ」と音を立てながら食べるのが美味しい食べ方。 小さく刻きざんだ野菜や小こエビなどの魚介類を、水で溶といた小麦粉で混ぜて、丸く平にして揚げたものは「かき揚げ」。 野菜だけを揚げた「天ぷら」は「精しょう進じん揚あげ」。 野菜を油で揚げる料理は13世紀に禅ぜんの僧侶によって中国から伝わった。 ご飯の上に「天ぷら」をのせた「天丼」のほか、「天ぷらうどん」、「天ぷらそば」も好まれる。 「天ぷら」という言葉は、16世紀に渡来したヨーロッパ人宣教師によって伝えられ、江戸えど時代に普及した。 「天ぷら」の語源は、①野菜などを油で炒いためることをポルトガル語で「テンプロ」という。②スペイン語の「テンプル(温度)」、あるいは「テンプラール(温あたためる)」などに由来する。

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