日本という国
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223 二・「慣かん用よう句く」 「慣用句」=二語以上の単語が結びついて、全く異ことなる意味を持つ、ひとまとまりの言葉・文句や言い回しをいう。習慣として長い間広く使われてきたもの。 ◇ ◇ ◇ ◇ ① 軌き道どうに乗のる=勉強や仕事が計画通り順調に進むこと。 ② 竹ちく馬ばの友とも=幼おさななじみ。〈竹馬たけうまに乗って、一緒に遊んだ幼い時の友達。〉 ③ 出る幕=出番。自分が出る場面のこと。 ④ 二つ返事=ためらわずに、すぐ承諾すること。〈「二つ返事」で引き受ける。〉 ⑤ 右に出る=一番優れていること。 ⑥ 鶴つるの一ひと声こえ=多くの人の意見がまとまらない時、それをまとめることが出来る権威のある人や実力のある人の一言、一つの言葉。 ⑦ 清きよ水みずの舞ぶ台たいから飛び降りる=思い切って何かをする、必ひっ死しの覚悟で事を行う、決断する、ことなど。〈「京都の清水寺の舞台と呼ばれる高さ13㍍の高い崖がけの上から、決意をして飛び降りること」から。〉 ⑧ 石いし橋ばしを叩たたいて渡る=固い石を叩いて、安全を確かめてから渡るように、用心の上にも用心して慎重に行うこと。 ⑨ 一いっ石せき二に鳥ちょう=一つの石を投げて、二羽の鳥を落とすように、一つのことをして二つの利益を得ること。 ⑩ うつつを抜ぬかす=心を奪われて夢中になること。 ⑪ 目に余る=ひど過ぎて見るに耐えないこと。 ⑫ 大たい器き晩ばん成せい=大だい人じん物ぶつは大成するのに時間がかかること。 ⑬ 人を食う=人を小馬鹿こばかにしたような言動をとること。 〈彼の言い分は、「人を食った」話だ。〉 ⑭ 火を見るより明らか=はっきりしていて、疑いをさしはさむ余地がないほど明らかなこと。 ⑮ 輪をかけた=一段と程度を超えること。話の内容などを誇張すること。 〈彼は私に「輪をかけた」酒飲みだ。〉 ⑯ さじを投げる=救済したり、改善したりする見込みがない、とあきらめること。 〈「薬の調合の際に使う匙さじを投げ出してしまう、つまり、医師が治療の方法がないと診断すること」から。〉 ⑰ 目から鼻へ抜ける=非常に賢いこと。頭の回転の早いこと。抜け目がなくすばしこいこと。 ⑱ 長い目で見る=一回の失敗などで人を判断しないで、将来を期待して気長に見守ること。

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