日本という国
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037 ◇ 生しょう涯がい学習教育に対応するため、「テレビ・ラジオの放送等を活用した新しい教育システムの大学教育」として「放送大学」(本部・千葉市)が1983年(昭和58年)に設置された。333科目の授業を放送し、約8万人が学んでいる。 ※「大学」の国際化 国境を越えた大学の学生や教員の流動化・国際化が年々加速している。 そこで、文部科学省は、大学のグローバル化(国際化)のため、海外の大学と共同で教育プログラムを組む「ジョイント・ディグリー制度」を推進している。 日本と海外の大学が、「1年生は日本の大学で、2年生では海外の大学で学んで、4年で学位が取れる」、「教員が交こう互ごに教えたり、インターネットの映像で両方の学生が学んだりする」などの教育プログラムを外国の大学と共同でつくる、というもの。 優秀な外国人留学生の積極的な受入れや、意欲と能力のある日本人学生の外国留学の促進なども課題となっている。 2004年に法人となった国立大学は。それぞれ、国際化への努力を続けている。 一橋大学が2018年度以降に入学する学生全員に「留学」を必ひっ修しゅうとするなど、国際化に向けた様々な試みがなされている。 ※ 日本から海外への留学は「中国」がトップ 文部科学省がまとめた2012年の「日本から海外への留学生総数」は6万138人。 このうち、「中国」への留学生が2万1,126人で、「米国」(1万9,568人)を抜いて、初めて首位になった。3位は「英国」の3,633人。 2004年には「米国」が4万2千人で全体の半数を占めていたが、2011年には全体の約35%に落ち込んだ。2011年時点で、平均235万円だった「米国」の私立大学の年間授業料が増加し、「円えん安やす・ドル高だか」になるなど経済的問題が大きな要因。 「中国」への留学が増ふえたことについて、文部科学省は「中国の大学と日本の大学の交流協定が急速に増え、学生が留学先として選びやすくなった」、「最近、企業が採用したい人材として、欧米留学経験者からアジアへ変わってきている」などが背景はいけいにあるとみている。 しかし、世界的に見ると、留学先としての「米国」の魅み力りょくは依然高い。 米国国際教育研究所(IIE)の報告書によると、「米国」の大学・大学院への留学生総数は1950年代からほぼ一貫して増え続け、2013年~2014年は約88万6千人。最も多い「中国人留学生」は約27万4千人で、10年間で4.5倍に増えた。2位は「インド」、3位は「韓国」。 1990年代半ばに1位だった「日本」の順位は7位に落おちた。

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