日本という国
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039 私立大学は、全体の約9割に当たる527校が利用した。私大では、センター試験の結果と、独自に行う二次試験や高等学校の調査書などを総合して入学者を決める。 ① 「センター試験」を利用しない場合(私立大学の一部) 独自の学力試験、小論文、実技、面接で入学者を選抜する。 ※ 国公立大の入試日程=分ぶん離り・分ぶん割かつ方式 国立・公立大学の入試日程は、「分離・分割方式」で行われる。 入学定員を「前ぜん期き」と「後こう期き」に分け、受験生は二つ以上の国立、公立の大学・学部を受験できる。「前期日程」で試験を行い、その合格発表や入学手続きを行った後、「後期日程」の試験を行う。「前期」の試験に不合格になった受験生は「後期」の試験を受けることができ、「前期」と「後期」で別の大学を受験することもできる。 私立大学の入試日程は、大学によって異ことなる。 ※「推すい薦せん入学」と「AO入試」 学力だけに偏かたよらない「推薦入学」や「AO入試」などの入学者選抜方法が広がっている。 「受験生の高等学校長の推薦」に基づいて、学力検査を免除し、簡単な面接や調査書などで判定はんていするのが「推薦入学」。平成26年(2015年)は、国公私立大学全体の9割以上が実施、定員の約4割、20万5千人が入学した。 「推薦入学」とは別に、面接や小論文などで人物本位の選抜を行うのが「AO入試」だ。学力検査では分からない適性・能力・意欲などを多面的に評価する。大学側が求める学生像と受験者の人物像が合うか、が合否のポイント。平成26年は、約半数の大学が「AO入試」を採用し、5万1千人が入学した。 「一芸いちげい入試」もある。スポーツ、芸能・芸術などの能力を特別に評価して選抜する。一つのことに精しょう進じんし、能力の秀ひいでた高校生を入学させる制度だ。 ※ 東京大学の「推薦入試」 東京大学は「卓たく越えつした能力を持つ高校生」を入学させるため、2016年から「推薦入試」をスタートさせた。 「推薦入試」の枠わくは、全体の募集人員約3,100人の約3%「約100人」(工学部が30人程度。法、文、経済、農、理学部が各10人程度。教養、薬やく、医、教育学部が各5人程度)。出身高校の校長推薦が必要。志願者は、「数学や物理オリンピックなどで優すぐれた成績を修おさめた事実」(工学部など)、「英語検定のTOEFLで120満点中100点以上」(薬学部など)など、能力を裏うら付づける具体的な書類を提出しなければならない。「二次試験」を行い、翌年1月の「大学入試センター試験」で「おおむね8割以上の得とく点てんを取った」志願者の中から合格者を決める。入学後は、能力を最大限引き出すため、特別にアドバイザー役の教員をつける。

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