日本という国
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056期中は逮捕されない。ただし、検察・警察が逮たい捕ほ許きょ諾だく請せい求きゅうを議院に出し、議院の許諾があれば逮捕される。行政権の不当な発動で議員の自由な活動が妨害されるのを防ぐのが目的。 【選挙制度】 国会議員の選挙は、 衆議院議員が「小選挙区・比ひ例れい代だい表ひょう並へい立りつ制せい」、 参議院議員が「都道府県別選挙区・非ひ拘こう束そく名めい簿ぼ式しき比ひ例れい代だい表ひょう制せい」で行われる。 ※ 衆議院=小選挙区・比例代表並立制 定数ていすうは2017年(平成29年)以降の選挙から465人。(2016年5月、法律改正)。 内訳は、小選挙区の289人(47都道府県にまず1議席ずつ割り当て、残りの242議席を人口比で配分)+比例代表区(全国・11ブロック)の176人。 なお、「議員一人当たりの有権者数が選挙区によって差があり過ぎる」という、いわゆる「一票の格差」を解消するため、2020年以降の選挙では、2020年の国勢調査に基づいて議員定数の再配分などを行う「アダムズ方式」が導入される。 衆議院議員の任期は4年で、解散がある。 立候補できる被選挙権は25歳以上。 衆議院の選挙制度は、長い間、全国を130の選挙区に分け、1選挙区から2人~6人を選ぶ「中選挙区制」だったが、平成6年(1994年)に公職選挙法が改正され、「小選挙区・比例代表区並立制」になった。 一つの議席を争う「小選挙区」と、政党の得票に応じて議席を割り振る「比例代表」を組み合わせた制度だ。 「中選挙区制」は、長期政権を維持していた自民党が一つの選挙区に2人以上の候補者を立候補させてきた結果、地元へのサービス合戦が過熱し、政治腐敗や派閥政治の温おん床しょうになるという弊へい害がいが強まった。 「小選挙区制」の利点は、二大政党制になって政権交代が容易になり、政治腐敗を防止できる、と言われる。半面、膨大な「死し票ひょう(結果的に落選者に投じられた票)」が出る欠点がある。 一方、「比例代表制」は「死票を少なくし、有権者の意思をより正確に反映できる」メリットと、「小党が分立し、政権が不安定になる」デメリットがある。 二つの制度の良さを取り入れたのが「小選挙区・比例代表並立制」だ。 「一つの選挙区から議員一人を選出する小選挙区」と「全国を11のブロックに分けて、それぞれの得票率に応じて議席を配分する比例代表」を組み合わせた制度だ。有権者は「小選挙区」と「比例代表」の2票を投とうじる。

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