日本という国
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057 [当選者の決め方] 「小選挙区選挙」では1位の候補者が当選者となり、「比例代表区選挙」では政党が届とどけた候補者名めい簿ぼの中から「ドント式」によって、当選者が決まる。 《注・ドント式=各政党の総得とく票ひょう数すうを1、2、3、、、と順に整数せいすうで割っていき、「答え」の大きい政党順に議席を配分していく方法。ベルギーの法学者ビクトル・ドントが考案した計算方法》 衆議院議員選挙は、「小選挙区制」と「比例代表制」のどちらにも立候補できる「重ちょう複ふく立候補」が可能だ。候補者が「小選挙区」で敗れた場合でも、「惜せき敗はい率りつルール」が適用され、「比例区」で復活当選できる。 惜敗率とは、「小選挙区の当選者の得票数に対する落選者の得票数の割合」をいう。 政党は比例区の候補者名簿を作成する際、「小選挙区」と重複立候補している複数の候補者に対して同じ順位をつけることができる。「小選挙区」で落選した立候補者が同じ名簿順位にいる時には、惜敗率の高い順に「比例区」での当選が決まる。2012年12月の総選挙では125人が「復活当選」したが、制度への批判が多い。 最高裁(最高裁判所)は衆院選挙について、「選出される議員1人当たりの有権者数が選挙区によって異なり、一いっ票ぴょうの価値が不平等だ」として、「違憲状態」と判断している。こうした「一いっ票ぴょうの格かく差さ」の問題や、比例代表区の定数削減や、新しい選挙区制度のあり方などの課題に対して、各党が協議した結果、「アダムズ方式」の導入が決まった。 ※ 参議院=都道府県別選挙区選挙・非拘束名簿式比例代表制 参議院議員の任期は6年で、解散がない。 定数は242人。選挙区選挙が146人(都道府県別)、比例代表選挙が 96人。 いずれも3年ごとに半数ずつ、改選が行われる。 「一票の格差」を是正するため、2016年の参院選から、全体の定数242人の「選挙区」で「10増10減」が実施された。有権者の少ない鳥取県と島根県、徳島県と高知県がいずれも一つの選挙区に「合ごう区く」され、さらに、宮城県、新潟県、長野県の「定数」が「4人から2人」に、一人ずつ減った。 一方、有権者の多い東京都は「10人から12人」、愛知県は「6人から8人」、北海道、兵庫、福岡の3道県はいずれも「4人から6人」に、それぞれ2人ずつ増えた。 被選挙権は30歳以上。 「非拘束名簿式比例代表制」は、「比例名簿の順位を決めない方式」のこと。そして、①政党は候補者名簿を提出し、②有権者は名簿の中から、「候補者の名前」か「政党名」を書いて投票する。 「候補者に対する票」と「政党に投じられた票」の合計が政党の総得票数。各政党の当選人の数は、衆議院議員選挙の場合と同じ「ドント式」で決まる。政党内の当選者は候補者個人の得票の多い順に決まる。例えば、「ドント式」で政党の当選者が5人と決まった場合、その政党の候補者の得票数の1位から5位までが当選となる。

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