日本という国
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064 【「憲法」改正かいせい問題】 「違憲」の立場で「国民が解消しても問題ないと判断すれば自衛隊をなくす」と主張する共産党まで意見が分かれる。 「自衛隊を縮小しゅくしょうして、国境警備、災害救助、国際協力などの組織に改編・解消する」という意見もある。 これまでの政府見解は、 ① 独どく立りつ国こくには自衛権があり、憲法はそれを否定していない、 ② 従って、独立国は自衛のための必要最小限の武力とその行使が認めら れている、 ③ 自衛隊は自衛のための実力部隊であり、憲法が禁止している戦力には当たらない、 というもの。 ―――――――――――――― 「憲法」との関連で議論になっている「集しゅう団だん的てき自じ衛えい権けん」をめぐる問題は [一章「日本」の姿 一節・政治の課題と流れ] 参照 日本は今の「憲法」の下もとで発展を遂げてきたが、一方で、人々の生活や環境や考え方が多様化し、外国との関係や国際情勢は複雑になった。 そこで、人々の生活や権利を守り、より平和で安定した社会を築くために、あらゆる角度から憲法について論議する機運が高まってきた。 次のような考え方がある。 「護ご憲」-「戦争放棄、戦力不ふ保ほ持じ、交戦権否認」を宣言した平和憲法を守るべきだ。 「論ろん憲」-憲法を論ずることをタブー視しないで、あらゆる面から憲法を論議する。 「加か憲」-憲法3原則を堅けん持じしつつ、時代の進展とともに環境権やプライバシー権などを補強する。 「創そう憲」-現在の条文を見直し、時代に合った憲法を創造する。 そして、自民党は「現憲法は米国に押し付けられた」とする立場から、自主憲法の制定を党とう是ぜとし、「国こっ旗きは日にっ章しょう旗き、国こっ歌かは君きみが代よ」とし、自衛隊を「国防軍」に改めるなどの「憲法改正草案」をまとめている。 複雑な国際社会の中で、世界平和に貢献する立場からの「改憲」論もある。 また、「皇室の男だん系けい男だん子しの世せ襲しゅう」(「憲法」と「皇こう室しつ典てん範ぱん」)となっている皇こう位い(天皇の地位)について、「女性天皇」を認めることに関連した憲法論議も一部にある。

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