日本という国
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067 これまでの248の「元号」で、引用された中国の書物は、「書経」が36回で最も多く、次いで、「易えき経きょう」27回、「後ご漢書かんじょ」24回、「文選もんぜん」23回、「漢書かんじょ」21回など。 また、「元号」に使われた文字の使用回数は、「永」が29回で最も多く、次いで、「元」と「天」が27回、そのほか、応おう、治じ、和わ・な、正しょう、文ぶん、安あん、承しょう・じょうなど。 縁えん起ぎが良く、あまり難しくない文字が多く使われている。 一つの元号が最も長い期間使われたのは「昭和」で、64年間。 ★ 「明治」以降、元号が使われた期間は次の通り。 「明治」=1868年9月8日~1912年 7月30日まで45年間 「大正」=1912年 7月30日~1926年12月25日まで15年間 「昭和」=1926年12月25日~1989年1月 7日まで64年間 「平成」=1989年 1月8日~ ★ 元号制度に関しては、さまざまな意見がある。 「国際化の時代だから、西暦に一いっ本ぽん化かすべきだ」という意見や、「元号」が天皇制と結び付いているため、「天皇の政治的権威の強化につながり、憲法の国民主権の原則に反する」という反対意見がある。 また、例えば、「昭和15年生まれ」など、生まれた年としを元号で聞いた時、その人が何歳になるかは、「元号」を西暦に直してから計算しなければならない、という不便さもある。 しかし、日本の社会では、「明治の男」、「大正ロマン」、「昭和ヒトケタ世代」、「平成生まれ」など、「元号」が、時代や世せ相そうを象徴する言葉として自然に使われている。 時代が移っても、「元号」は日本の「時代区分を表す親しみやすい記号」として、日本人の心と生活に定着し続けていくだろう。

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