日本という国
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087「自然」に四章よんしょう~「四季」=「季語」と「年中行事」~ 日本の一年は気候の変化に富み、「春、夏、秋、冬」という季節の移り変わりに独特の趣おもむきがある。 季節感溢れる言葉や、日本人ならではの美しい言葉が生まれた。 「春夏秋冬」を表す言葉が「季語」だ。四季折々の季語や言葉は、日本の多彩な表情と人々の豊かな暮らし、繊せん細さいな心情を表す。それは、「俳句」に詠まれ、人々の生活に溶け込んでいる。 各地では地方色豊かな「年中行事」が繰り広げられる。 「俳句」は「五、七、五」の17音で成り立つ「世界で最も短い文学」だ。 季節に鋭敏な日本人は、「季語」を楽しみながら「俳句」を詠み、鑑賞する。 「季語」と「俳句」で、日本の「自然・四季」を紹介する。 「季語」は旧暦の言葉が多いため、新暦との間に時間的・感覚的なずれがある。 本書では、春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~2月)に分類した。 ただ、地球温暖化や、ハウス栽培(温室栽培)や養殖、冷凍・冷蔵技術の進歩などによって、野菜や魚介類が季節に関係なく手に入るため、季節の言葉が現代の人々の季節感と合致しない場合が少なくない。 食生活が豊かになった半面、「季節感が薄れた」、「食べ物や草花の旬しゅんが分からなくなった」という声が聞かれる。

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