日本という国
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089雛壇に、内だい裏り雛びなや五人囃子などの雛人形や菱餅、白酒しろざけ、桃の花などを飾る。雛祭りが終おわったら、雛人形を早く片付けないと、女の子はお嫁に行けなくなるという言い伝えがある。 「桃ありて ますます白し 雛の顔」(炭 太祗) 「野に出れば 人みなやさし 桃の花」(高たか野の 素そ十じゅう) ・啓蟄けいちつ 3月5、6日頃。気候が暖かくなって、冬眠していた虫が穴から出てくる。 「けっこうな 御世とや 蛇も穴を出る」(小林 一茶) 「啓蟄を くわえて雀 飛びにけり」(川端かわばた 茅舎ぼうしゃ) ・蛙かえる 冬眠から覚めて、土から出てきた蛙は田などで「ケロケロ」と鳴きたてる。 「古池や 蛙かわず飛び込む 水の音」(松尾 芭蕉) ・山笑ふ(う) 木々が芽吹き、花が咲き始める山の明るい様子を表現する言葉。 「故郷や どちらを見ても 山笑ふ」(正岡 子規) ・鶯(うぐいす) 「ホーホケキョ」と美しくさえずる。日本の「春」を代表する鳥。 「春告げ鳥」ともいう。「梅に鶯」は、春の訪れを表す言葉。 「ケキョケキョケキョ」と鳴きながら、谷から谷へ、木の枝から木の枝へ飛ぶのを「鶯の谷渡り」という。 「鶯の とびうつりゆく 枝のなり」(横よこ光みつ 利り一いち)

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