日本という国
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094・種蒔き 稲の苗を育てる苗代に籾を蒔くこと。 種蒔きの時期は、雀が鳴き始める頃、こぶしの花が咲く頃、山の残雪の形が変わる頃など、地方によってさまざま。 「種蒔いて 暖かき雨を 聴く夜かな」(村むら上かみ 鬼き城じょう) ・桜 日本を代表する花。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラなど。 開花は3月中旬、南の沖縄県から始まる。段々、日本列島を北上し、北海道では5月上旬に開花する。花が美しい満開の期間は短く、1週間ぐらい。 江戸時代の俳人・大島蓼りょう太たの句に、「世の中の移り変わりが早いこと」を例えた 「世の中は 三日見ぬ間の 桜かな」がある。 散り際の潔さから、「桜」は古来、武士道の象徴になっている。 塩漬けにした「桜」の花にお湯を注いだ桜湯はお祝いの席に出る。 塩漬けにした「桜」の葉で餅を包んだ桜餅も美味しい。 「さまざまの 事思ひ出す 桜かな」(松尾 芭蕉) 「見かぎりし 古ふる郷さとの桜 咲きにけり」(小林 一茶) ・花見 花見と言えば、普通は、「桜」の花を観賞することをいう。 「桜」の花の下で、花を眺めながら、食事を楽しみ、酒を飲み、歌ったり踊ったりして、「春」の一時を過ごす。平安時代末期に宮中で行なわれたのが始まり。 3月下旬から5月上旬にかけて、各かく地ちで行われる。 「花見つゝ 花を他所よそなる 思ひごと」(市村いちむら 不ふ先せん)

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