日本という国
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095・朧おぼろ月づき 「春」の夜にぼんやりとかすんでいる月のこと。 「大原や 蝶の出て舞ふ 朧月」(内藤ないとう 丈じょう草そう) ・花曇 桜の咲く頃、空そらが薄うすく曇くもっていること。穏おだやかな気き分ぶんになる。 「音のみの 昼の花火や 花曇」(巌いわ谷や 小波さざなみ) ・潮しお干ひ狩 潮が沖へ引いた海岸の砂浜でアサリやハマグリ(蛤)をとること。 「ふり返る 女心の 汐干かな」(大おお島しま 蓼りょう太た) ・竹の秋 青々とした竹の葉が、3月、4月頃になると黄色くなる。これが、草や木の葉が秋に黄色になったり、紅葉したりする様子に似ているので、その頃を「竹の秋」という。 ・雀の子 4月頃、家の軒のき下したなどに作った巣の中で雀の雛が生まれる。 餌をねだって鳴く子雀の声がよく聞かれる。 庭の木などで、親鳥と遊ぶ「雀の子」の姿が見られる。 「我と来て 遊べや親の ない雀」(小林 一茶) 「いそがしや 昼飯頃の 親雀」(正岡 子規) ・わさび(山葵) 根と茎をすりおろした「わさび」は刺し身や鮨の薬味に欠かせない。 「ツ~ン」と鼻を突く味と香りが独特だ。渓流に自生する。 奇麗な水の流れを利用して栽培もされる。晩春に小さな白い花が咲く。 ・行く春 終わろうとしている春のこと。ちょっぴり寂しい気持ちのこもった言葉だ。 「行く春や 鳥啼き 魚の目に涙」(松尾 芭蕉)

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