中国の大学から届いた学生と先生の声

「新版・日本語教材【日本】」(上、下) 2004年~2005年 約110大学に、約1万6千冊寄贈

内容= 上巻(387頁)・「日本の姿」、「四季(上)」、「日本経済」、「文化(上)」、「教育」、「文学」、「行動様式と生活習慣」、「日本語」、「新聞を読む(朝日新聞の社説)」「自然」など
下巻(460頁)・「日本の歴史」、「四季(下)」、「政治」、「経済」、「教育」、「『白書』で見る日本」、「社会保障・医療・福祉」、「文学」など
(ルビ付。曲維教授(遼寧師範大学・大連市)の「注釈」、「質問」付)

《中国の日本語教師》

陳雨賢(黒龍江大学。黒龍江省哈尓濱市)
 ~言葉の後にある文化・民族精神~

 今教えている学生にも日本人国民に恨みを持っている学生がいます。それは歴史的な問題が主なのですが、日本国民を理解できないということもあります。大森先生ご夫妻の【日本】(上、下)が、日本のことを分かりやすく紹介してくださったので、それを使って学生に紹介する自信も沸いてきます。二十年、日本語教師をしていますが、外国語を教えることはただ言葉を教えるだけでなく、一番大事なのは言葉の後ろにあるもの、その国の文化・民族精神・歴史などを紹介することだと思います。日本語を教えると同時に、日本の国と日本人について、できるだけ客観的に伝えることにしています。
 両国の往来・理解などは、日本語を専攻にする学生にだけではなく、多くの中国人に必要なことだと思います。微力ですが、学生に日本語を通して広く日本についての教育と一緒に、社会人にも日本の国・社会・文化・歴史などについて理解してもらえるように、頑張っていきます。

林娟娟(厦門大学。福建省厦門市) ~教師全員に四冊ずつ~
 2005年にご寄贈いただいた「新版【日本】」の150冊について、活用法をご報告致します。
①、日本語学部の教師全員に四冊ずつ渡しました。
②、優秀な学生に、コンテストなどの「賞」としてプレゼントしました。
③、残りは、研究室と資料室に配置しました。
 前の【日本】も、厦門大学の大学院入試の参考書となっております。

孔 穎(浙江大学城市学院。浙江省杭州市)
 ~とても使いやすいテキスト。「源氏物語」を授業で~

 【日本】は、歴史、文学、経済、政治、宗教など、内容が幅広くて面白くて豊かですし、とても使いやすいテキストだ、と実感致します。「日本文化」の授業で、「源氏物語」について話をしました。作者や内容の三部構成など、とても要領よくまとめてあるので、大変役に立ちました。学生たちは皆、興味津々に聞いてくれました。

『中国の学生』

曹 敏・華婷婷(南通大学。日本語学部二年生代表。江蘇省南通市
)  ~内容が豊富で、文章が生き生き~

 【日本】という教材をもらって本当に嬉しいです。学校の教科書ばかりを勉強していると、日本についての知識がやはり貧弱です。本屋や図書館の本は古くて楽しくありません。【日本】という教材で、その悩みは解消しました。内容が豊富で、教科書や辞書にないいろいろな知識を学ぶことができます。文章と言葉が生き生きしています。特に漢字に振り仮名がつけてあり、とても便利です。私たちはきっと一生懸命日本語を勉強して将来、中日の友好に自分の力を尽くします。