「最新版」と「改訂版」・「日本語教材【日本】」 2012年7月~2013年6月 約120大学に、合わせて約9,200冊寄贈
内容=
252頁・「東日本大震災後の日本」、「国の形と仕組み」、「歴史」、「自然(四季=季語と年中行事)」、「伝統文化」、「日本語」、「文学」、「日本人の行動様式」、「和食」
(改訂版は、2012年暮の安倍晋三内閣(自公連立政権)誕生後の政治・経済の変化や東日本大震災後の様子などを書き加えた。ルビ付)
《一等賞》
毎日、【日本】をいちまる10頁ずつ読んで、翻訳 父は、少しずつ日本に「親しみ」を持った
北京第二外国语学院(北京市) 董亜峰(女)
この冬休みは、本当に充実していました。毎日、「日本語教材【日本】」を「10頁」ぐらい読んで、理解を深めるため、それを翻訳しました。そして、心の中で日本に恨みを抱いている父は、それを聞きながら、私と話し合いました。
私は日本語を専攻していますが、日本、あるいは日本人について、そんなに理解していません。日本は強い経済力を持ち、豊かな文化が発展している国だ。日本人は勤労で真面目な民族だ。そういう一般的な知識はありました。それは、大体正しいですが、ただ表面的な理解でしかありません。
中国人として、日本人に対して複雑な感情があります。中国を侵略した歴史を日本が承認しないことは憎いです。しかし、豊かな文化を愛し、完全な制度を持つ国民の高素質と高収入を羨ましく思うこともあります。とりわけ、資源が乏しい日本が先進国になった奇跡は、非常に敬服します。
「日本語教材【日本】」を通じ、真実の日本に触れ、多くの分野の知識を学びました。私たちの以前の教科書『日本概況』は、日本の国土や文化について、中国人の立場から日本の姿を表現しています。これに比べて、【日本】は、日本人である著者の感情が伝わってきます。例えば、東日本大震災後の心からの憂慮、伝統文化や文学への誇りなど、私は共感を覚えます。また、季語と俳句の美しさは、外国人の私には十分理解することは難しいですが、日本人の自然を愛する心情に共鳴します。
私が翻訳した【日本】の内容を聞いた父は、日本に対して「親しみ」を持ったようです。日本を褒めたり、たくさんの問題と話題に関心を持ちました。そして、「日本も中国のようにいろいろな困難もあるね」と話しました。
【日本】は、日本人の角度から、真実の日本の政治、文化、 歴史などを紹介し、問題点や困難も指摘しています。中日交流の架け橋である私たち日本語専攻生は、日本を深く理解することが大切です。そうすれば、中日両国の相互理解と友好の絆も深くなると思います。
それが、私たちの責任でもあり、【日本】の著者の願いでもあろうと思います。
《二等賞》
日本に対する「偏見」が解けてゆく 【日本】の感想は「混沌」から「落ち着き」
西安外国語大学(陝西省西安市) 孫麗雲(女)
「日本語教材【日本】」の感想を一言で表現すれば、「混沌」から「落ち着き」です。私がいままで、日本について感じ、考えていたことが少しずつ整理されているのかも知れません。
大学で日本語を勉強する前に考えていたこと、特に中等学校から学んだ「日本に対する漠然とした歴史的反感」、そうでありながらも先進国であり、多くの自由が保障される国という「漠然とした憧れ」のようなものが、「混沌」としていましたが、今は少しずつ「落ち着いて」いくような感じです。
私が何を誤解してきたのか、何故ほかの国ではない日本に特別な思いをもっていたのか、そして、将来は日本をどのように正しく見るべきか、を悟ったのが、【日本】を読んだ最も大きな収穫です。
日本語が面白くて読み始めた【日本】の勉強で、このように多くのことを短い時間に得ることが出来たのは、本当に幸運だと思います。
私は、【日本】に書いてある知識をすべて理解したとは言えません。けれども、日本人は、他人をまず考える点、親切だという点、合理的だという点、責任感が強いという点などを感じました。【日本】で、日本の人々が暮らしている実際の姿を勉強して、いろいろ感じることが日本人を正しく理解するのに役立つと思います。日本を感じることが出来る伝統的なものを、もっと見聞きしたかったと思いますが、日本と日本人への興味が深くなってきました。
このように、私が何となく抱いていた日本に対する偏見が解けてゆく度に感じる感想は、言葉ではなかなか表せないほど妙で神秘的なものでした。
私が日本語を勉強した日から今まで、そんなに長くないから、日本と日本人を正確に理解して、評価するのは無理かもしれない。しかし、これだけは確信できる。日本人は私たちと全く異ならないということである。温かい心があり、人間味がある。今や日本は心の中の「遠い国」ではない。私の「友達」がいて、私の「家族」がいる国として心の中にある。【日本】を読んで、そのことが分かった。
《三等賞》
【日本】は、豊かな「日本語の世界」 私の翻訳で日本の情報を伝えたい
安陽師範学院(河南省安陽市) 韓福艶(女)
「日本語教材【日本】」は、日本語学習者にとって本当に素晴らしいし教材です。内容は新しいものが多いです。日本についての知識が豊富になります。
私たちが使っている教材はちょっと古いです。ほとんど十年も二十年も前の日本の状況ばかりです。
【日本】は、私を豊かな「日本語の世界」へ連れていってくれます。
日本語を学ぶ私たちにとって、日本の社会や文化などを理解することがとても大切です。【日本】は、今の日本の真の姿を知ることができ、日本の本当の姿を深く理解することができました。範囲が広くて、日本人の生活や歴史、文化など、内容はとても豊富で、面白いです。特に『四章・自然』で、季語や年中行事についての理解が深まりました。各項目の最後に俳句があって、とても工夫されています。
また、東日本大震災についての写真はかなり生々しくて、当時の状況を理解しやすいです。被害の大きさと復旧・復興に向かって頑張っている日本の人たちの「絆と底力」がよく分かりました。原発事故という大きな課題が完全に解決できるように、頑張ってほしいと願っています。
日本語は私に新たな人生を与えてくれました。私は翻訳が好きになり、特に国際ニュースの翻訳を好んで勉強しています。大学院に入って、専門的な翻訳の先生のもとで専門的な翻訳をしっかり勉強したい気持ちが強くなりました。
私の翻訳で、日本の情報を多くの人々に伝えたいです。
日本との情報交流者として国と国、人と人との絆を深めることができれば、幸せです。翻訳という道は難しいとは思いますが、夢を忘れず、精一杯頑張っていこうと思っています。
日本という国と日本の文化を深く理解することができる【日本】は、本当にいい日本語教材だと思います。私は、【日本】を読んで、頑張っています。
『中国の学生』
李雨萍(南京大学。江蘇省南京市) ~驚くほど内容が豊かで、詳細~
日本語は既に四年余り勉強してきた。日本という国に対するイメージは、「小さく、かつ不思議な色彩を帯びている島国」だった。自分が知っている日本は限られている。日本語専攻の学生として、単に言語しか学ばないというわけにはいかない。日本の社会・自然・歴史やその他様々な事柄を知ることが重要だ。
【日本】という本は、全面的に日本という国を理解するには、とても都合のいい本だと思う。日本人の手によって編纂されたものであり、驚くほど内容が豊かであり、詳細だ。伝統的なものもあれば、時代性に富んでいるものもある。東日本大震災から日本の政治・経済・・国土・歴史・自然・伝統文化・言語・行動様式・和食など、いろいろなことが詳しく、かつ分かりやすく説明している。文章も読みやすい上に、難しい単語には、ちゃんと振り仮名がつけられている。日本語の初心者にも日本を理解することができる優しい教材だ。【日本】を読むことにより、日本の真の姿を知ることができ、新しい日本を発見することもできる。とても楽しい教材だ。
【新疆師範大学(新疆ウイグル自治区烏魯木斎市)】
郭恵恵 ~両国国民の友好の証~
11月25日のホームルームで特別なプレゼントもらいました。大森先生ご夫妻からの「最新版【日本】」です。とでも感激しました。【日本】は大森先生ご夫妻の厚と、両国国民の友好の証です。お互いに相手のことが分からないからこそ、摩擦が起こるのです。【日本】は私たち若者がよりよく日本を理解する上に役に立ちます。また、私たち若者はきっと中日友好を続けると信じています。恩を忘れない心を持って、大森先生からの愛を感じながら、中日友好の伝播者になろうと思います。
殷美林(新疆師範大学。新疆ウイグル自治区烏魯木斎市)
~印象に残った『四章・自然』~
【日本】という本を拝見して、日本社会についての理解はもっと深くなり、知識も豊かになりました。日本の文化に対する興味がいっそう強くなっています、日本語をもっともっと身に付けようと決意しました。印象に残ったのは、『四章・自然』で、春夏秋冬の特徴を列挙し描写することです。私は伝統的な記念日、異なる季節の代表的な景物を知りました。伝統文化の紹介もすばらしいと思います。文学では「源氏物語」と「百人一首」などの古典作品には非常に興味を持っています。テレビなどを見るだけでは、日本人の行動は少し誤解を生じやすいと思います。【日本】によって、現代日本人の行動様式をもっとはっきりと了解しました。
【重慶大学(重慶市)】
陳斯迪 ~一度日本へ行ってみたい~
【日本】を一気に読んだ。日本の文化や民俗を勉強して、ぜひ一度日本へ行って、 日本人と一緒に日本の生活を体験したいと思った。私が一番興味があるのは『八章・ 日本人の行動様式』だ。日本人の性格や考え方を理解できるようになった。
【重慶大学(重慶市)】姚媛媛 ~複雑な源氏物語を理解~
【日本】の『七章・文学』を読んで、源氏物語は複雑だが、はっきり理解できた。源氏物語の「三部」をそれぞれ紹介してあった。源氏物語の重要な内容が分かった。源氏物語とその時代についても深く理解することができた。本当にすごい本と思う。
【重慶大学(重慶市)】玉 敏 ~「敬語」と「和」が大切~
『敬語』はとても難しいですが、【日本】を読んでから、敬語に対する理解が深くなりました。敬語は相手や周囲の人と自分との関係を表現するので、コミュニケーションを円滑に行い、確かな人間関係を築いていく上で不可欠です。『八章』にある「和」も社会に不可欠です。
【大連工業大学(遼寧省大連市)】
劉 欣 ~新しい教科書~
【日本】は、日本の自然、歴史、文化、文学、食生活など、最新の情報を含めた「日本と日本人」に関する新しい教科書です。日本と中国は切っても切れない絆が結ばれていますが、今は、それほど順調ではありません。中国人として、日本語科の学生としての私は、【日本】を読んで、皆で中日友好のために頑張りたいです。
【大連工業大学(遼寧省大連市)】姜蕴航 ~歴史を系統立てて~
日本の「歴史」について、【日本】の『三章』を通して系統立てて学ぶことができます。また、日本の伝統文化は世界で特別なものだということがよく理解できます。
【北京第二外国語学院(北京市)】朱钰茜 ~簡潔で面白い~
【日本】を拝読して強く心を打たれました。李莉先生からご夫妻のことを聞いて「素晴らしいですね、偉いね。」と思いました。今使っている教科書よりもっと簡潔で面白いです。『第八章・日本人の行動様式』の「集団意識は?」とか「和の精神は?」などがとても気になり、一生懸命読みました。ご夫妻の努力によって中日両国の交流と人民の相互理解はもっと深くまると固く信じております。
【北京第二外国語学院(北京市)】黄倩榕 ~まるで「日本指南書」~
【日本】を編集してくれましたお二人の精神に深く動かされました。【日本】を読んだら、日本に関することが大体理解できるようになりました。まるで「日本指南書」です。今も、中日両国の間にいろいろな誤解があります。【日本】を通して、両国の人民がお互いに理解を深めることができます。これから私はいろいろな知識を身につけ、口先だけでなく、自分の行動で中日両国人民の末永い友好に寄与したい。
【華東師範大学(上海市)】
胡季静 ~最高の教科書~
単語や文法だけの勉強は魂のない勉強です。相手の国の歴史、文化、社会などの状況を理解しなければ、本当の交流ができません。【日本】を通じて、歴史や伝統など日本の昔のことも、現在の最新情報も得ることができました。日本に対する興味をそそられながら最新語彙の勉強もできます。いままで出合った最高の教科書です。
【華東師範大学(上海市)】黄怡梅 ~俳句やイラストが楽しい~
【日本】は、「この一冊で日本が分かる」。「政治」や「歴史」はちょっと難しいが、「四章」の自然の部分は本当におもしろい。月の順に、その月の植物や特有の現象や祭りなどの詳しい紹介があり、一つの項目に俳句やイラストがあり、楽しい。
【西南交通大学(四川省成都市)】
呂 萌 ~読者思いの教材~
【日本】は、ほかの教材と違ってとても新しいイメージを感じさせる。内容があっての組み立てが素晴らしい。ポイントによって、細かく分けて解説しているのが優れていると思う。とても読みやすいし、難しい内容でも飽きない。読者思いの教材だ。『四章・自然』の季語と俳句は、とても独特で日本の自然がよく分かる。そして、日本の伝統文化についても勉強できる素晴らしい教材だ。
【西南交通大学(四川省成都市)】鮮麗娜 ~勇敢な「一寸法師」~
【日本】で、東日本大震災からの復興ぶりを知ることができた。大きな被害を受けた日本人は積極的に復旧・復興に取り組んだ。何も恐れずに立ち向かう勇敢さは、古くから日本人の心に強く根を下ろしてきたのだろう。指先ほどの男が『「碗」を船に、「箸」を櫂に、「針」を刀に』、鬼と闘う「昔話」・一寸法師、に表れている。
【西南交通大学(四川省成都市)】王吉彤 ~日本人の民族性
「東日本大震災」のことを読んで、集団意識、たゆまず頑張りぬいていく信念と努力、明日への希望と自信こそ日本人の民族性だと、分かりました。
【遼寧師範大学(遼寧省大連市)】
解明霞 ~中国と日本の友好が長く~
私は仕事をして七年後の去年、大学院生の試験を受けるため、再び勉強し始めました。【日本】を読んで、自分が日本語だけではなく、日本の文化、社会などもっと勉強しなければならないことが多い、と痛感しました。
【遼寧師範大学(遼寧省大連市)】張暁晴 ~多くの分野の知識~
「最新版【日本】」は、一冊の中に日本の自然、歴史、文化、文学など多くの分野に関する知識が含まれています。内容は幅広くて、文章が読みやすく、理解しやすいです。便利で、とても勉強になります。
【南開大学(天津市)】汪 婷 ~心から感謝~
一昨年、2004年版の「【日本】(上、下)を拝見いたしました。大森先生と奥様のおかげで、今度は、「最新版【日本】」で、新しい日本の文化・政治・経済・文学などの各方面の知識を身に付けることができます。心から感謝いたします。
【南開大学(天津市)】濮雯婷 ~大切なことがいっぱい
【日本】には、日本を理解する上で大切なことがいっぱい書いてあります。よく勉強して、私の力は小さいですが、ご夫妻のように、力のかぎりを尽くして、中日の深い理解に貢献したいと思います。
【天津財経大学(天津市)】覃黎君 ~『季語』が大好き~
幅広い知識を身につけることができます。私は『季語』が大好きです。日本の一年は、季節の移り変わりに独特な趣があって、日本人ならでは季節感溢れる季語が生まれました。「古池や 蛙飛び込む 水の音」、「故郷や どちらをみても 山笑う」という俳句を読んだら、日本の多彩な表情と人々の豊かな暮らし、繊細な心情を感じます。自然と季節が生活に溶け込んで、自然の美しさが感じられます。
【天津財経大学(天津市)】熊 瑾 ~「感謝の気持ち」がいっぱい~
学校では文学や歴史などが多いですから、日本人の考え方と行動様式はなかなか理解できないです。【日本】が「現在の日本」と「日本人の心情」を紹介していただいたのが一番いいことと思います。大森さんご夫妻が、日本語を勉強している中国人の学生のために長い間活動を続けていることに、「感謝の気持ち」がいっぱいです。
【東北電力大学(吉林省吉林市)】 ~日本の本当の姿を理解~
(朴正龍先生から送られてきた「日本語科の教師と学生」全体の意見と感想)
【日本】を読んで日本の多くの分野に関する知識が豊かになりました。日本の社会や文化の本当の姿、人の考え方などを理解したのは初めてです。以前、日本の事情に興味を持っていたが、詳しい内容が分かりませんでした。【日本】は、日本の政治、経済、自然、文学文化、和食などを全面的に述べています。多様な日本の姿がみんなの前にはっきりと表われました。総じて、内容が豊富で、形式が斬新です。その上、更に日本の理解を深めることができ、本当にいい教材です。
《中国の日本語教師》
曲暁燕(山東師範大学。山東省済南市) ~荒波を鎮める力~
「最新版【日本】」を手にした学生たちは眼を輝かしていた。「日本語を習ってから、日本についての認識がだんだん変わった」、「日本人の先生の働きぶりを見て、日本人はいかに真面目か分かった」、「日本に学ぶべきことがたくさんあると気づいた」。そういった学生の声を聴いて、日本語教師になってよかったとつくづく感じた。中日関係は大きく揺れましたが、大森先生ご夫妻の『日本語作文コンクール』や「最新版【日本】」の寄贈など活動によって相互理解が増進し、日中間の荒波を鎮める力になります。日本語教師になって十年目。日本語教育という仕事のやりがいを実感している。学生の成長ぶり及び活躍ぶりを見るのが喜びだ。初めての授業で学生に日本も日本語も大嫌いだと言われ、新米教師の私は戸惑った。しかし、教えているうちに日本語教師は日本語だけを教えるのではなく、異文化理解も授業に取り入れなければならない、と分かった。客観的かつ冷静に日本文化・社会及び中日関係を観察する目を養ってもらいたい。当時、「日本が大嫌いだ」と言った教え子が東北大学に進学し、「将来日本のコンビニの理念を中国に導入したい」という報告をもらった時は、日本語教師として嬉しい気持ちでいっぱいになった。
耿鉄珍(哈尓濱工業大学。黒龍江省哈尓濱市)
~「日本語」の背後にあるものがわかる~
「最新版・日本語教材【日本】」はとても素晴らしい教材です。日本の歴史、自然、伝統文化、日本人の行動の様式などは、日本人の本当の姿を理解することができます。特に「日本語」の背後にある日本人のものの考え方がわかります。大森先生と奥様は、本当に中日友好交流のために献身的に力を尽くされました。先生と奥様を手本にしており、中日友好交流のために自分の能力を生かす日本語教壇に立って、教え続けようと思います。