中国の大学から届いた学生と先生の声

第十回・中国の大学生、院生『日本語作文コンクール』2002年 応募総数・2,017編テーマ=「日本と中国の将来」

過去の不愉快な歴史があるからこそ

陶 金(遼寧師範大学・遼寧省大連市) <一等賞>

 日本語専攻の学生としての私は、中日両国の過去の不愉快な歴史や日本政府の歴史に対する曖昧な態度などのことについて、心を痛めたこともあります。でも、中日両国民が過去の戦争から受けた傷、現在の相互理解や深い交流への切望、将来への世界平和と中日友好の願いなど、同じです。過去の不愉快な歴史があるからこそ、今日の平和と友好を大切にすることができます。中日両国の暗い過去を乗り越えて、真の相互理解と平和友好の明日を迎えられるかどうかは、今日の我々若者がどのように努力するか否かによるものと私は思います。