中国の大学から届いた学生と先生の声

第十一回・中国の大学生、院生『日本語作文コンクール』2003年 応募総数・2,118編テーマ=「日本語と私」

「平和」という二文字の重さ

趙 嵐(北京第二外国語学院大学院・北京市) <一等賞>

 長い戦争を凌ぎ切って、力強い発展を遂げ、生活に多少ゆとりを持てるようになった中国人は「平和」という二文字の重さを人一倍知っている。また、不幸な時代があったにせよ、戦後、目覚しいスピードで経済の巨人として世界の表舞台に復興した日本に、多くを学ぶべきだという認識も中国人には強い。私はこのような中国人の意識を土台として五年前、日本語専攻のスタートを切った。
 中日両国の人々が素直にお互いに心を打ち明け合えば、どんな壁でも、言葉の壁でも、心の壁でもきっと取り壊すことができると信じている。中日両国の人々が皆、私たちの周りにある人々の感動、信頼、友情を感じ取れば、互いに信頼を寄せ、手を組んで、友好の愛の輪を広げることが出来る。